بِسْمِ اللّهِ الرَّحْمـَنِ الرَّحِيمِ
イスラムの偉大なる預言者ムハンマドは次のように語っています。「アル・バガラ章とアールイムラーン章を学びなさい。なぜならそれらは、最後の審判の翌日に輝く2つの星であるからだ。それらは2人の天使として降り立ち、読むものを天国に入れるようにする」
コーランは、神から、イスラムの偉大なる預言者に下された節が集められたものです。この永遠の書物の最大の目的は、人間に正しく生きる道を教え、人間を幸福の道に導くことです。言い換えれば、コーランは、誰でも自分の能力に応じて利用できるよう、至高なる神が、その使徒であるムハンマドを通して人々の間に広げた天の食布です。そのため、コーランの節を正しく注意深く読み、その内容を実践することが必要です。
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第2章アル・バガラ章(雌牛章)
第2章の概要
本章は,第67−71節にある,雌牛をアッラーに供える物語にちなみ雌牛章と名付けられる。本章はクルアーンの総説ともいうべく,イスラームの教えが全般にわたって記されている。
出典:聖クルアーン
第40–86節の概要
第40−86節,イスラエルの子孫たちの物語が,その民族的記録や伝説にもとづいて語られ,かれらがどんな恩恵を受け,それをいかに誤って使ったかを明らかにして,人びとに対し教訓を与える。
出典:聖クルアーン
本文
第57–59節
57.われは雲の影をあなたがたの上に送り、そしてマンナとウズラとを下し、「われが授ける善いものを食べなさい。」(と告げたが、いうことをきかなかった)。かれらはわれを損なったのではなく、只自分の魂を損なったのである。
58.またこう言った時を思い起せ。「あなたがたは、この町に入り、意のままにそこで存分に食べなさい。頭を低くして門を入り、『御許し下さい。』と言え。われはあなたがたの過ちを赦し、また善行をする者には(報奨を)増すであろう。」
59.だがかれらの中の不義を行う者は、かれらに告げた言葉を、(勝手に)変えてしまった。それでわれは、それら不義を行う者の上に天から懲罰を下した。度々(わが命に)背いたためである。
神様の御導きのもと、皆様が永遠の幸福へと誘われますように。